30代正社員への転職5つのハードル【第3回】性別の壁
30代から正社員を目指した時、大まかに5つのハードルがあります。
①年齢
②実務経験
③性別⇒今回のテーマです
④資格の有無
⑤雇用形態
これらを全5回に分けて紹介します。
第3回の今回は【③性別の壁】に関して紹介します。
それでは早速いってみましょう。
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目次
1、性別の壁は職種によるケースが多い
2、求人票から性別制限を設けている求人の見分ける
3、キャリアアドバイザーから紹介される案件は性別不問
4、まとめ
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性別の壁は職種によるケースが多い
【男女雇用機会均等法】により、性別を理由とする不採用は(建前上)出来ない事になっています。
ですが、実際は性別を理由に不採用にするケースは多々あります。
個人的に言わせて頂ければ、年齢制限に関する話もそうなのですが採用方針は各企業の自由だと思うので、別に構わないと思うのですけどね。
結局、そういう場合は別の理由を付けて不採用にしてしまうので、それだったら最初から年齢制限や性別制限のことを求人票に記載できた方が、企業側と求職者側双方にとってメリットがあると思います。
企業側からすれば採用対象外の求人の応募が無くなり、求職者側からすれば落とされると分かっている求人案件に応募する手間が省けるからです。
ですが、現状はそうではないのでそれに見合った転職活動をする必要性があります。
前置きが長くなりましたが、性別による採用不採用は実際にあります。
これは職種によって起きるケースが多いです。
例えば、分かり易いのは人気の高い【事務職】です。事務職と一口にいっても、その種類は様々です。
一般事務(OA事務)、営業事務、金融事務、経理事務、医療事務、貿易事務、総務事務等々様々あります。
この中でも一般事務(OA事務)、営業事務、医療事務あたりは女性を採用する職場が多いように思います。これは派遣であっても正社員であっても関係ありません。
私が実際に担当した企業では、『事務職について正社員採用は女性しか行いません』という企業もあるくらいです。
逆に男性が求められる事が多いのは、不動産営業などがそうですね。特に土地の売買を行う営業の場合、地主と呼ばれるような人達と話をするようになります。その場合、正直、女性だと舐められる傾向があるのが実態で、企業側は男性を好んで採用するケースが多いです。
ですが、同じ営業でも人材関係や広告関連の営業は、女性を積極的に採用しているケースが多く見られます。
これは本当に職種によるといっていいと思います。
求人票から性別制限を設けている求人の見分ける
職種によって大まかな傾向があるのは事実ですが、実際にどうか?ということは外から見てる分には分かりにくいです。
ひとつ見分ける方法があるとすれば、リクナビNEXTなどの転職サイトの求人票に、
【20代の女性大活躍】【ママさん活躍中です!】といったような、性別を記載もしくは連想させる内容を記載している場合です。
上記の例でいえば、これは女性を求めています。
他にも写真を掲載している場合、
【あなたの同僚になる人達です】というような紹介文と共に、女性しか載っていないあるいは男性しか載っていないといった場合、これもその写真に載っている人の性別を求めている場合が多いです。
これらのケースの場合、応募するなとは言いませんが対象外の性別の場合、書類で不採用になるケースが多いです。
キャリアアドバイザーから紹介される案件は性別不問
求人サイトにもそれらしき記述や写真の掲載がされていないという場合、これはもう正直分かりません。
ほかに手段があるとすれば、人材紹介会社のキャリアアドバイザー、紹介予定派遣であれば派遣コーディネーターに確認してみることですね。
男女雇用機会均等法の絡みで、もしかしたらハッキリと教えてくれないかもしれませんが、それとなく分かるように伝えてくれるでしょう。
それと、これは当たり前の話ですが、キャリアアドバイザーや派遣コーディネーターから紹介された仕事であれば、性別に関する制約は無いと考えて構いません。
理由は簡単で、人材紹介会社や派遣会社は、企業側から依頼を受けた人材を紹介することになるので、性別に関する条件が盛り込まれている場合、対象外になる人には案内を出さないからです。
どのみち紹介したところで採用されませんから、企業側・求職者側・人材紹介会社側すべてにとってデメリットになるからです。
転職活動の際の、ひとつの目安としてみてくださいね。
ですが、ここ数年は性別に関する採用不採用はかなり減ったと感じています。
これからどんどん人口が減っていく中で、特に若年層労働者の奪い合いが顕著になっていきます。
そんな時に『男性だから』『女性だから』といった採用活動をしていては、それこそ人が採れなくなるからです。
まとめ
今回のまとめです。
●性別による採用不採用は、職種によるケースが多い
●求人票に記載されている『女性大活躍の職場』といった性別を連想させる記述は、『この性別しか採用しませんよ』といっている場合が多い
●キャリアアドバイザーや派遣コーディネーターから紹介された案件は、性別を気にする必要は無い
今回は以上です。
ご覧頂き、ありがとうございました。
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